算命学の陰占からも様々なことが見えてきますがその手法の一つに「位相法」があります。
位相法は現実の行為・行動をみる上で的中率が高く古代中国では、軍略に活用されていました。
具体的には命式の地支を見ますが、地支とは、「日干支・月干支・年干支の支(えと)」の部分をみて占います。
日支、月支、年支をみる上での解釈法の一つとして「①日支は結果」「②月支は現在」「③年支は未来」を表すものとして、それぞれどのような条件が出て来るかをみることができます。
自分の命式の地支同士をみると自分の宿命の大まかなムードがつかめます。
また位相法では、表出する結果がプラスに振れる場合を「融合条件」、マイナスに振れる場合を「分離条件」と言います。
☆分離条件→破、刑、害、対冲、納音、天剋地冲
☆融合条件→比和、律音、支合、半会、大半会、方三位、三合会局、大三合会局
上記に記載した順に分離・融合条件ともに条件が大きくなります。
いずれにも該当しなければ分離・融合について無条件となります。
(主な分離条件)
①破→心の葛藤が生じる
②刑→衝突、トラブル、争い事が生じる
③害→気と体の不一致が生じる、病占として活用
④対冲→激しい衝突が生じる
(主な融合条件)
①比和→同じ支同士の関係で手堅い
②支合→気と体が一致し自然
③半会→物事が広がっていく。三合会局はそれがより拡大
④方三位→同じ季節内・同範囲での広がり
分離・融合条件をふまえ、後天的に回ってくる星と自分の日支、月支、年支をみることでその年がどのようなムードになるかがつかめます。
例えば今年は酉年ですが、自分の命式の地支と酉との条件が分離条件になるか融合条件になるのかをみることで心に葛藤が起きやすいとか、病気に注意した方がよいとか、仕事が前進しやすいなど、今年の現実における行動や行為などの状況が予測できるのです。
師匠から、算命学では一つの占技だけで判断せず複数の占技を用いて判断するのがよいと教えられました。
位相法だけの判断には注意が必要ですが、今(今年)がどのような方向に進みそうなのかということを位相法で把握し、現実でどう対処していくと良いかを考えるのは、有効であると私は感じています。