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BLOG 陰陽五行論

祇園祭の意味

先日、インスタで祇園祭の山鉾巡行の映像を目にしました。映像を見ながらこの祇園祭においても、五行・十二支などが意味をもっていることを改めて知りました。

【土用月とは】

ちょうど昨日から「土用」入りしましたが、「土用」とは「丑・辰・未・戌」の各季節の終わりの18日間のことを差し、季節と季節の間となるこの時期には強力な土気の作用を恐れ建築や動土はタブーとされています。

【祇園祭とは】

そして祇園祭の象徴である京都の八坂神社では、「牛頭天王」という神を守護神としているそうです。

祇園祭が執り行われるのは、7月の未月で土用月にあたり「酷暑時の疫病対策」のお祭りとも言われているそうです。

ここに祭神としての「丑(牛)」と祭時季としての「未」の二つの土用がでてきます。

「丑月」の土用は、湿土で水気のある土です。

「未月」の土用は、燥土で火気のある乾燥した土です。

祇園祭りが、夏の土用に開催される意義というのは、酷暑の季節の「火気の中和」が目的であり、「丑と未」の二つの土気を合わせることで火気と水気による中和を行っていることになるそうです。

(参考:「十二支」~易・五行と日本の民族~吉野裕子著(人文書院)より)

日本各地で多くのお祭りが開催されますが、その背景にはしっかりと陰陽五行などの意味が根付いていることを知ると、日本の伝統ってすごいなと感じます。

最近また、新型ウイルス増加のニュースを目にしますが、祇園祭の「酷暑時の疫病対策」がきっと功を奏してくれると思っています。

そして体調も五行のバランスを取る必要がありそうですね。まだまだ暑い日が続いていますので、水分を適宜摂取して、体内の熱を放熱して体調バランスもとりながら日々を元気に過ごして行きましょう!!