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BLOG 陰陽五行論

富士山の山開きと礼儀礼節

7月1日は「富士山山開きの日」です。

私は故郷が山梨のため、「富士山の山開き」に併せて祭事が執り行われることは昔から知っていましたが、間近では見たことはありません。

その折、算命学教室の入門科の講義の整理のために、高尾宗家のご著書『東洋史観1 悠久の軍略』に改めて目を通したところ、「礼徳」についての興味深い一節が目に留まりました。「礼徳」とは伝達本能に紐づく五徳の一つで、いわゆる礼儀や礼節のことです。

【礼徳についての一節】

”自分の考え方や思いを相手に理解してほしかったら、礼儀礼節にのっとった表現が一番早道である。

また礼儀礼節は人間同士の間に存在するだけでなく、他の動物達にも大自然の山や川に対しても礼節は必要なのです。家を建設する際の地鎮祭、登山者のための山開きであれ、すべて自然界に対する礼儀礼節であり、人間の意志を自然界に理解してもらうための行事である”(引用・中略)

礼儀や礼節が大切であることは頭ではわかっていましたが、それは自然界に対しても同様であるということを、算命学の伝達本能の観点から改めて理解することができた気がします。

仕事にしろ家庭にしろ、自分一人だけで生きている訳ではありません。自分の考えや主張・都合を伝えようとする時、ともすると「自分よがり」になることがあります。誰かに自分の意志を伝えようとするとき、そこに「礼儀礼節」をもっているかを自分に問いかけてみようと思います。