以前、位相法についてブログで少し触れさせていただきましたが「害」と「支合」について補足致します。
位相法とは、人間に及ぼす気の影響を形で見ることができます。
科学的には、地球が宇宙面に対して傾斜しており、「支合」は地軸に対して北西と東南を結ぶ方向で地球の自転と一致しています。
地球の緯度が「支合」で、経度が「害」に相当しますが、支合とは地球上の気の流れと肉体が一致している状態です。
「害」は北東に傾いていて支合とは直角に交わることになり、気の流れと肉体が一致していない状態です。
上記のことから、害が形成されると気が乱れて、心で思っていることと現実に行動することの間にギャップが生れます。
そのような状態が続くとストレスから病気になるということで害は病占に活用されています。
五行 | 五本能 | 五臓 | 五腑 | 五体 | 五官 | 五情 |
木性 | 守 備 | 肝 | 胆嚢 | 筋 | 目 | 怒 |
火性 | 伝 達 | 心 | 小腸 | 脉 | 舌 | 喜 |
土性 | 引 力 | 脾 | 胃 | 肉 | 口 | 思 |
金性 | 攻 撃 | 肺 | 大腸 | 皮 | 鼻 | 憂 |
水性 | 習 得 | 腎 | 膀胱 | 骨 | 耳 | 恐 |
人体の部位や機能は陰陽五行で分類ができますが、一部を上記の表に記載致します。
鴇田正春著「運命を予知する」から上記についての説明を一部抜粋致します。
例えば五臓の「肝」は木性で春になり細胞が動き出すと血の貯蔵である「肝」がフル回転します。人間は「肝」が丈夫だと忍耐力が増し、逆に弱いと落ち着きがなくなり守り(守備本能)が機能しなくなります。
「心」は火性で人体全体に熱や栄養を伝えるのが血液でそれを送り出すポンプが「心」です。人間は「心」が強くないと説得力(伝達本能)が弱くなります。
「脾」は土性で栄養分を吸収する動きがあり、消化器が弱いと人を引き付ける(引力本能)ことができなくなります。またホルモンにも関係していてそのバランスが崩れると魅力に欠けることになります。
「肺」は金性で外見は丈夫そうに見えても肺活量が小さいと前進力(攻撃本能)を発揮できません。
「腎」は水性で「腎」が弱いと物事をじっくり考えられなくなり判断力(習得本能)が鈍るのです。
日々の生活で忙しくしていると自分の体とゆっくり向き合うことは難しいかもしれません。
後天運で、「害」が回る年などには、自分の心と体に少し目を向けて見るとよいかもしれません。ちょっと違った視点で、自分の心身の変化に気づけるかもしれません。