【自分の本能】
「自分はこんな人間です」と自己紹介をする時や自分の特徴について考える時、通常、性格のことを話しているように思います。
自分(人)の性格を語る時、よく「明るい」「やさしい」「短気」「おだやか」など様々な修飾語で表すことが多いのですが、私は、後天的に生まれた特徴(自分の体験や人生経験を経て身に付いたもの、こうありたいと思い変化していく質)を含んだものを「性格」と呼ぶと個人的に思っており、究極「性格」は変えることができるものだと思っています。
一方で「本能」という言葉を聞くと、こちらは「先天的要素」が強いものと感じており、本能自体は変わることなく一生涯自分が付き合っていくことになる自分の核のようなものだと思っています。
【五本能と五感】
ここで言う「本能」とは、算命学の『五行論』の中に「五本能」という概念があり、それぞれ守備・攻撃・伝達・習得・引力の5つのことを言っています。守備=木、攻撃=金、伝達=火、習得=水、引力=土とそれぞれの五行に分類できます。
また私たちは自分独自の感覚を持っていますよね。感覚とは「五感」のことになりますがこれも、聴覚=木、味覚=火、触覚=土、嗅覚=金、視覚=水に分類できます。そして俗に第六感と呼ばれるものは「直感」と言いかえることができます。
自分の生年月日から自分が持ち合わせた本能の度合いは、はっきりとわかるのですがその度合いは一人ひとり違います。
自分がどんな人間であるかを考える時、自分の本質は「五本能」や「五感」でも結構表すことができると感じています。その人の素の特徴がそこにあるように感じるからです。そして私たちは自分の本能や五感が求めるものを好きになったり、選択しているように思います。
【自分の本能や五感を活かす】
五感や直感は十人十色で、各自が違った感度のアンテナを持っています。仕事の場面などでは根拠を論理的に明示できるものを求められることが多いので、そのような場合「自分のアンテナ」をあまり活用していない人も多いかもしれませんね。
アンテナは自分にとって一番信頼できるものとも言われています。自分のアンテナを活用するためには、その感度や状態を良好に保つ必要がありますが、まずは「自分にもアンテナがあることを自覚するところから・・・。」
そしてアンテナを活かし、自分の本能をいい塩梅で発揮することが、=(イコール)自分の命を役立てていくことに繋がっていくと思います。
ちょうど今月の算命学教室の話の中で五本能や五感の話に触れる機会があり、今回はこのような話をさせていただきました。